パンタロンとケーキやさん (好学社)
さく キャサリン・ジャクソン え レナード・ワイスガード
やく こみや ゆう
あらすじ
プードルのパンタロンはベーカーさんの作るケーキが大好き。ある日ベーカーさんのケーキを買いに行くと、おてつだい募集の看板が。喜び勇んで応募したものの「ケーキをつくるどころかたべてしまいそうだ」と、断られます。あの手この手で応募している間にベーカーさんが自分のせいでけがをしてしまい…そこでパンタロンがとった行動とは!?
感想
この絵本、まず絵がレトロかわいいの。原作は1951年にコペンハーゲンで出版されたものやけど、今読んでも色合いもお洋服もすごくステキで全然古くさくない。そしてなんといってもパンタロンの人間臭さがキュート。ちょっとおとぼけで簡単にばれる嘘をついたり、ベーカーさんにけがをさせてしまった時には、逃げたい気持ちになりながらもぐっとがんばって自分のできることをしたり、気まずさからベーカーさんのお店に顔を出さなくなったり、そして大団円の時の嬉しそうな姿ったら!幼児から一緒に読める絵本やと思うけど、きっとお母さんの胸にきゅんとくる絵本です。おすすめ。