子育て中の方にオススメの本のご紹介。
子育てがしんどい一つの理由は、ずっと休みなく新しいタスクが舞い込んできて、更には日々状況が更新されていくもんやから、自分の状態を俯瞰して態勢を立て直す余裕がないことやと思う。炎上したムーニーのCMじゃないけど、ほんま先の見えないトンネルのようなイメージ。実際やっててそう感じるもの。
そんなとき必要なのは話を聞いてくれる夫。夕食のとき夫に話を聞いてもらってようやく息継ぎできたような気持ちになることも多い。良き夫プラスあったらいいもの。それが温かい育児書。ていうか、佐々木正美さんの「かわいがり子育て」これやと思う。
会社でいうなら、夫は一緒に働くチームで、「かわいがり子育て」は上司からのフィードバックのようなもん。自分では見えていないところを指摘してくれる。
以下、ぐっときた部分抜粋。
・「喜び」というプレゼントを交換するのが、子育てです。
・守られることで、子どもは「自分は大切な存在なんだ」とわかります。
・過干渉は、放任と同じように子どもを傷つけます。
・何でも自分でしたいのですから、できる時期がくればちゃんとできるようになります。
・「子どもの自尊心を傷つけない」これだけは守ってください。
・子どもは今を生きている。今が楽しいと明日も待ちどおしい。
特に読んでいて身につまされたのは、子どもが愛に飢えて「こっちみて行動」をするというところ。つまり、関心を引くために悪いことでもする、ということなんやけど、うちの息子は夕方になると壁のあいうえお表ポスターをはがすんよね。考えてみると夕方って疲れがでてきて息子に気が回らないし、笑顔も少なくなるし、更には家事もしたいし、な時間帯。これまでしつこい息子にイライラしてたけど、そうやって私の視線を掴もうとしてたのかと思うとほんま申し訳なくなった。なんかもっと工夫しようと思う。
佐々木先生の素晴らしい代表作はなんといっても「こどもへのまなざし」やと思うけど、これはすんごいボリューム。育児の合間に読むのはかなりヘビー。
その点、「かわいがり子育て」は一時間足らずで読める簡単な本、それでも読めば毎日の子育てに新しい空気が入ること請け合いです。